看板建築発祥の由来

この看板建築は、もともと関東大震災後の復興において、通りが幅広くなったことで商店の敷地面積が減り、軒を出しにくくなったことが影響しています。

屋根裏部屋があるのも、敷地面積が狭くなったために考え出された、苦肉の策でした。

同時に耐火性の点から、建築物の外側は燃えにくい材質を使う必要がありました。

そのため、モルタルや銅板などが使われるようになったわけです。

そしてまたちょうどその時代には、庶民の間でも、洋風なデザインが大流行してきていたことが影響して、擬洋風建築が建てられるようなってきていました。

これらの要因が重なり合って出来たのが、看板建築です。

また看板建築は、モルタルと銅板細工という職人の技を活躍させることにもつながりました。

古典主義からその時代の一番新しい建築様式、さらには江戸小紋などの日本独自の柄など、見よう見まねの西洋式と日本古来のデザインが合わさったモルタルや銅板細工は、非常に個性的で、看板建築の面白さを創り出しています。

見た目は洋風に見える建物ですが、店の奥にはタタキの奥に茶の間があるといった、日本風になっています。

現在では看板建築を新築することはほとんどなくなり、老朽化により取り壊されることの方が増えてきているため、数は徐々に減少していっていますが、日本独自の庶民の建築様式として、非常に興味深い、面白いものといえるでしょう。

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